何故、自己分析をするか?を就職や転職のためと思っていませんか?
みなさん、こんばんわ。
本日は「自己分析」について書きたいと思います。
学生や社会人の相談に乗っているとよく話に上がるのが、
「自己分析って必要ですか?」
という内容です。
はっきり言って、
必要ありです。
まずは就職や転職においての自己分析を行わない事によってのリスクについてお話したと思います。
【1】自己分析を疎かにして起きてしまう就職・転職のリスク
①何となく転職を繰り返してしまい、キャリアが積み重なっていかない。
あなたの周りにも何回も転職をしているが、キャリアアップに繋がっていない人はいないだろうか。その人の各社の転職理由を聞いてみてほしいです。おそらく転職理由が各社とも全く別の理由になっていると思います。自身の事が理解できていないため、人生の軸が存在せず、転職が目的になってしまい、現状の苦しみからの解放になってしまっています。
②どうなりたいかがないため、目先の給料・勤務地・ブランドなどの世の中の価値観に引っ張られてしまい、自分の価値観を無視した転職になってしまう。
自己分析を疎かにしていると、軸がないため、会社選びの基準を給料・勤務地・休み等の条件や会社名等のブランドに引っ張られてしまい、自身の価値観とは全く関係のないキャリアを過ごしてしまいます。こうなってしまうとその会社で評価をされていても充実感が無かったり、後に自身の価値観を理解した場合、今までのキャリアが無駄になってしまう可能性があります。
③面接でうまく説明ができず、お見送りが多くなる。
面接の中には、10年後のありたい姿は?やモチベーションの源泉は?の質問される事があり、そこから派生する何故、そう思うのか?質問に対して、自己理解が進んでいないと本質的な動機や思考について説明する事ができず、お見送りになるケースが増えてしまう事が多くなります。私の前職のリクルートでは、この何故?何故?を繰り返し本質を問う面接官が多くおり、この自己理解ができていないと太刀打ちできなかったりします。
この自己分析は必要か?という質問ですが、就職活動や転職活動の時に必要か?という話で聞いてくる人が多いため、就職活動や転職活動のリスクを書かせていただきました。しかし、自己分析を行う必要はむしろ、就職や転職した後の中期的なキャリア設計のために大事だったりします。
自己分析が必要なのは、
「自身の心から望む生き方」を見つけ、その道を目指すためのレールを選択できるようにするためです。
結果として面接で上手く話せたり、ESや職務経歴書で本質的な事が書けたりして結果、内定を取りやすくなる等の結果がでやすくなります。内定をとる事は【自己分析】の目的ではなかったりします。
よく、自己分析を立派な人達は全くやっていないと聞いたりします!と言われる事がありますが、この方達は日常生活の中で考えていたり、行動をする中で自身の欲求や過去の事を考えて、自己分析をするという行為が自動的に行われていて自己認識を終えているため、あえて自己分析に時間を割いてやる必要がないからです。
ホリエモンとか対極に位置する存在かもしれませんが、ホリエモンのゼロという本を読んで欲しいです。自身の幼少期から振り返っており、何故その行動をしたのかに明確な意思をもって行っている事がわかります。
つまり、自己分析に時間を費やすという行為は、普段の生き方でそれを考えられない人のためにあるのです次に 自己分析をやった方がいい人の特徴をまとめて見ました。
【2】自己分析を行った方がいい人
①何で?質問に弱い
「何でそうしたの?」と質問された時に上手く答えられない経験がないでしょうか?この場合、大事な部分を言えないか自分で何でそうしたかわからないかがほとんどです。後者の場合は自己の認識が足りないから自身の欲求の説明がつかないんです。仕事上のプレゼンや提案等の場合、答え→何故その答えになったかをちゃんと説明できるのですが、それを自分の行動や人生に置き換えると以外に言えない人が多い印象です。
②何となく、なんか、直感という言葉が多い
これは私が日頃相談に乗っていると、よく聞くワードで女性に多いです。この場合、考えや行動と自身の欲求が直結しなくなっており、説明ができない場合に多用されている印象があります。こういう人は自身の意見をのべる事や読書感想文等が苦手が人が多いように感じます。
③人生において、自分で考え、自分で行動し、自分で振り返る量が少ない。
自発的な行動が少ないため、自身の思考や感情を無視して生きていたため、いつからか思考停止状態が当たり前になってしまい、周りの環境に流されるだけの存在になってしまっている。ルールだから、決まりだからという理由だけで片付けてしまう人はこの状態に陥っている可能性があります。
上記の3つは①だからこそ②という回答になり(自己認識ができていて、自己開示をない人を除く)その理由が③だからという繋がりがあります。①、②、③単体だけ当てはまっているという認識の方もいるので3つに分けました(認識できていないだけで全て当てはまっている人は多いです)
上記に当てはまるのであれば【自己分析】を行った方が良いと思います。そして、この3つの状態になってしまう人も過去を振り返って見ると、この状態になってしまう理由が存在します。
例えば、親のしつけが厳しい。もしくは親の強制力が強い。
親の力が強いため、自身の考えや行動をしたくても許されない環境にいた人です。こういう人は幼少期や小学校までで自身の意見を通すポイントがなかった場合、自発性が生まれにくくなってしまいます。親の強制力がずっと続けば、この環境に慣れた人は辛くないのですが、大抵、大学や社会人になったタイミングで親の強制力が薄くなり、自由が増えてしまうので、自由になっても誰かが指示をくれないと動けなく自由が辛いものになってしまう人も多くいます。
義務教育での優等生タイプもこの傾向があります。
ルールや他者のこうあるべき論に従い続けてきたせいで、ルールの枠以外の考えを持ち合わせていない方です。
こう考えると、誰もが自由でいたいと思っている訳ではなく、自由が苦しいと思う人も多いと感じています。「自由に生きたい」「成長したい」「期待されたい」とは誰もが本当は思っている訳ではなく、それが当たり前だと思ってはいけないんです。その他者の当たり前ではなく、あなたの当たり前を見つけるためにも【自己分析】の必要があるのです。
次回は、自己分析を行う方法と注意点を話したいと思います。
有難うございました。