キャリアリテラシーを全ての人に「選択できる人生を作る方法」

転職・就職相談を年間500人以上の相談に乗る男のブログ

「大手」=「安定」ではない

 

 

安定しているので大手が良いです。

 

この内容は就活相談、転職相談の双方で良く話を聞きます。

だけど、「大手」=「安定」は必ずしも結びつかない。

 

東証2部に降格した東芝の子会社は来年3月までに300人を削減する方向です。

 

メガバンク各行は大規模な人員削減策を打ち出しており、みずほフィナンシャルグループでは1万9000人の人員が削減される予定です。

 

製薬会社大手の米メルクの日本法人でも全体の6%の従業員でも削減すると発表しています。

 

この大手会社以外にも私の所に相談にきている大手に勤めている方達は必ずしも安定した人生を歩んでいるとは言い難い状況です。むしろ、大手で20代で付加価値の低い仕事をさせられて、市場価値をあげられなかったため、苦しい状況になっている方もいます。

このような状況になっているのは企業の寿命が短くなっていると感じています。特にITの発達によって、小さな企業だけではなく、個人でさえPRが容易になっているため、昔は大手だからのアドバンテージがなくなってきていると感じます。しかも、大手の中には40代50代の上がりを決め込んだおじさん層ボリュームゾーンになっている会社も多く、既存の事業が新しいプレイヤーによって厳しい状況になり、新しい事業も企業に活力がないためとりあえずやった風で終わってしまいます。

 

転職者の話を聞くと、こういった大手企業には共通点があり、

20代後半30代前半の社員比率が圧倒的に低い

というのがあります。

 

あなたの会社・事業部でこの層がよく辞めているのであれば危機感を持った方がいいでしょう。

 

新卒の時に入社させた若手が20代後半になり、危機感を抱き成長企業やフリーランスになっていき、ダメではないが優秀ではない先のキャリアをあまり考えない層だけが残ります。

この状態は終身雇用・年功序列・退職金を長くからやっている企業達が多く必然的に大手が多くなります。

 

では、現代流の「安定」とは一体どうやって手に入れて行くのかはまた次回お話したいと思います。