キャリアリテラシーを全ての人に「選択できる人生を作る方法」

転職・就職相談を年間500人以上の相談に乗る男のブログ

就職・転職の学歴について話すけど、大事なのはそこじゃないのでは?

皆さま、こんばんは

 

本日は「学歴って関係あるの?」について話したいと思います。

 

まずは、キャリア相談の会社の代表として就職・転職について学歴が関係あるのか話します。

 

結論から言うと、

就職・転職においては学歴は関係があります

 

就職・転職においては3つの理由があります。転職も関係が大いにあるのですが、

より影響の強い新卒の就職を中心に話しをさせていただきます。

 

1 そもそもエントリーや書類選考条件に学歴が求められているケースがある。

高卒や専門卒で就職・転職活動をやっている方は簡単にイメージつくと思います。そもそも大卒ではないと選考を受けることができない企業が多数存在します。

大卒でも大学名を重視している企業も多数あります。一般の人にはオープンになっている求人情報以外の見えない所でも学歴を分けており、未だに高学歴の方にはリクルーターがついたり、大学によって説明会や選考ルートが分けられている会社があります。大学名は選考に関係ないとうたっている企業の中にも、大学で説明会を分けていたりしている会社も複数あります(説明会の参加者リストを見せてもらいながら確認しました)

イメージとして、G−MARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)以上の大学が有利な選考に入りやすい企業が多いように感じています。

 

2 高学歴の人はコミュニティのレベルも高く、基準値が高い

これは実際に就職・転職で様々な方にご相談いただいている時に感じる事なのですが、基準が違います。高学歴の人は、友人や先輩、OBが意欲的な人やハイクラスな人が多く、接する機会も圧倒的に多いので、自分達もこのラインは目指せると学生達も意識が高くなります。学生の相談に乗っている時に、G−MARCHより下の大学の方はお手本にできる人や話しを聞きに行きたいと思う人が少なかったり、自身で行動もしていない状態から私へご相談が来るケースが多いです。一方で、高学歴の学生はすでに私に相談に来る前にOBや先輩達と話し、自身の意思をもった段階でくる事が多いです。質問内容も、前者の方は「どうすればいいですか?」に対して、後者の方は「私はこう思うんですが、中田さんどう思いますか?」と違いがあります。高学歴の学生の全ての人のレベルが高いわけではありませんが、確率から見ると圧倒的に優秀な学生が多いです。昨年の新卒で相談にのった方で比較すると、高学歴の方が20人に8人が優秀だと思ったのに対して、それ以外の大学の方は20人に1人いるかいないかぐらいです。

 

3 受験で成功した結果と周りからの評価によって自信がある

これは一般受験の学生限定になるかもしれませんが、高学歴の方は受験によって結果を出したという自信が他の大学の方と比較するとあるように思います。多分、これを見た高学歴の方で「私は自信ないけど・・・」と思うかもしれませんが、ここも基準が違っていたりしています。普段はあまりわからないかもしれませんが何か評価される場でのパフォーマンスに差が出ます。就職活動での面接の場がまさにその場で、高学歴の方は本番でしっかりパフォーマンスを発揮される方が多いです。一方でそれ以外の学生で多いのが、普段は自信がありそうな方でも本番になると面接官が想像以上に大きく見えたり、集団面接で高学歴の人と一緒になった時にたちまち口数が減ってしまうのを何回も私は見ました。

 

以上の3点から学歴は就職活動で関係があると私は思います。採用基準、環境、マインドによる側面が要素としてありますが、私は企業が学歴を気にするのは当然だと思っています。大企業だと何十人、何百人と採用する必要があるとした時に、

高学歴の人の方が優秀な人の確率が高い

からです。ある企業で学歴をふせて採用活動をしたが、結果ほとんど高学歴だったという事例も聞いております。

 

ここまで、就職における学歴の話しをしましたが、実は今回本当に伝えたいのはこの事ではありません。

 

本当に伝えたいのは、

世の中の状態から見ていけば学歴は重要な要素になりますが、

「個人」として力があれば、そもそも学歴に左右されない状態になります。

学歴は関係ありますか?体育会は有利ですか?◯◯大学は足切りされますか?

そんな事は大した問題ではないと思ってます。

 

慶應義塾大学の◯◯でもなく、体育会系ラグビー部の◯◯でもなく、

ご自身の名前に付加価値をつけてください。

そのために、どういう会社でどのようなスキル・経験をつけ、プライベートではどういう活動をし、10年後どういう姿を目指すのかを考えてほしいと思います。

 

就職・転職活動で他の学生や社会人と同じようにただ過ごすのではなく、個人として

付加価値をつけるために活動していただきたいです。

それができると、そもそも学歴なんて話題にも出なくなります。選考ルート分けられていてもリクルーターつけられなくてもその人に「個人」のスキル・経験があれば全く不利になりません。そもそもその状態になっていれば学歴で見ている企業に興味がなくなっている方がほとんどです。エンジニアの方達は学歴によって左右されないのは、個人に専門スキルがあるからです。慶應義塾大学を卒業しても簡単な言語しかできなければ高い評価になる事は難しいです。

 

高学歴の方でも、社会人になって何年も経っているのに学歴で人を見ている人がいます。その時点で、「個人」として生きることができていない人達です。

 

私がリクルート時代に営業マンとして、最も優秀だと感じたのが北海道時代の方で、高卒の方でした。北海道の住宅マーケットに誰よりも詳しく、営業というよりクライアントの商品開発や営業戦略の提案等も実行まで手がけており営業というよりその企業の経営者のような感覚を持っていた人でした。クライアントも「リクルートは嫌いだけど、◯◯君だから取引をしているよ」と言っており、個人に価値がある方でした。

その方とは、同行中最近読んだ本の話や著名人の発言についての考察等をしたりしている時に知識の量の多さと考察の鋭さに「個人」として勉強している方だなと勝手に関心していました。

過去のブログでも、私はしきりに「個人」にフォーカスした発言していますが、現代のようなITが発達した世界では「個人」で十分に戦うツールや舞台が用意されているため、この状況をいくらでも変えていける時代になっています。つまり、学歴の力というもの自体弱くなっており、今後もそれは加速されると思います。しかし、学歴の力がないから慶應や早稲田、東大の方が優秀ではないわけがありません。この方達は、基準が高い環境と何かをやり遂げた自信があるからです。それを認識した上で高学歴ではない方達は「個人」としての力を危機感をうまく利用しながら磨いていけば良いと私は思います。

 

学歴による優劣は確かに存在するが、今は絶対の力ではない。自身の現状を認識した上で個を磨こう。

 

次回は「信じられる人と信じられない人、どっちが良い?」について話します。

最後に学歴についての大事な情報を画像として貼り付けます。

 

f:id:nakatamint:20180213025255j:plain