キャリアリテラシーを全ての人に「選択できる人生を作る方法」

転職・就職相談を年間500人以上の相談に乗る男のブログ

短期視点が抜け出せないのは今までの生き方が原因かも?

皆様、こんばんわ

 

本日は「短期視点が抜けだせない人」という内容でお話ししたいと思います。

以前のブログで「選択できる人」は中期視点を持っていると話しているのを皆さん覚えていますか?

 

www.careerliteracy.jp

 

この中期視点の方と短期視点の方は何が違うのでしょうか?

 

私が思うのは、

スキル・経験に焦点が置かれているか?

の有無だと思っています。

 

中期視点の方は、自分のなりたい姿を設定しながら、そこに到達するためにどういうスキルや経験が必要かを考えています。この方達は、転職や就職をスキル・経験を得るための手段として捉えています。一方で短期視点の方は現状の苦しさから解放されたい、◯◯業界でやってみたい、この商品好き等と考えて転職・就職します。これは、転職や就職を目的として考えていますためです。

 

私が転職や就職の相談を聞いている時に必ず、「10年後どういう人やどういう事をしたいか?」を聞くようにしています。明確にこたえられなくても、イメージがつき、そのために何が必要か?を答えられる方は転職や就職を手段として捉える事が出来ている中期視点の方だと思います。

 

中途の方はだいたい肌感覚で6:4で短期視点の方が多い印象です。キャリアを積むと中期視点で考える方が多くなり、26歳〜32歳のキャリアに不安を覚える年代になると中期視点の割合が多くなると感じています。これは、結婚等のライフイベントがある事はもちろん仕事でも新卒ではわからなかったキャリアの差が見え始めたり、仕事をしていくうちにキャリアリテラシーが高くなっていくタイミングだからだと思っております。

 

しかし、時間が経ってもずっと「短期視点から抜け出せない人」もいます。その傾向を今までの相談者の事例から見てみると生き方に特徴があります。

それは、近道ばかりを考えている人が多いです。

過去に皆が努力している事を行わないで、近道をして結果をあげている経験があり、常に近道を探して効率的に生きてきた人達です。具体例であげると、宿題の写しや受験の得意科目だけでの受験、コネ入社やパパを作って簡単にお金を貢いで貰ったりとしていた方達が短期視点から抜け出せていないという印象でした。ある程度、効率的に生きるのを考えるのは非常に大切な事ですが、この方達は近道を繰り返し行ってきたせいで、スキルや経験の積み上げで考える事が出来なくなってしまっています。さらに今まで近道をしてきたせいで、地力をつける事も出来ておらず、近道がない場合何もできない人になってしまっています。

 

実は、私自身がまさに元々近道ばかりを考えている人でした。受験も得意科目だけで合格し、就職活動も攻略方法を早期に見つけてしまい、自己分析等が不十分なため社会人になってしまいました。その結果、社会人になってから近道のない仕事と直面した時、全く対応できずに本当に社会は辛いなと沈んでいました。何度も非常階段で泣いていました。しかし、そんな状態から今改善できたのは、自分が今までやってきた近道ばかり歩んできた事を認識して、自己否定できた事でした。

 

こんな事になったのは、全て自分が招いた事だと考え、今まで楽してきた分を取り返そうと危機感を持って土日の時間を教養の取得に時間をあてました。その結果、当時の自分では想像できなかった少しはマシな自分になったと思います。

 

もしも、このブログを見て、自分も短期視点で近道ばかりを考えている人と感じたら、一度振り返ってみてください。もしかしたらそこから危機感が生まれ、自身を変えるきっかけになるかもしれません。ダメな自分を見るというのは何よりも辛い事だと思いますが、それを認識して反省につなげれば、中期視点で自身のできる事をどんどん積み上げていけると思っています。

 

次回は「最も転職活動で上手くいかない人」を話したいと思います。