キャリアリテラシーを全ての人に「選択できる人生を作る方法」

転職・就職相談を年間500人以上の相談に乗る男のブログ

最も転職活動がうまくいかない人 一人でいるときあなたは何を考えていますか?

皆様、こんばんわ

 

本日は、「最も転職活動がうまくいかない人」という内容で

話しをさせていただきます。

 

今までの内容からすると、短期視点の人でしょ?とか近道ばかり考えてる人でしょ?

という話になると思います。


www.careerliteracy.jp

 

これはこれで確かにうまくいかない人達なんです。しかし、今回話したい「最も転職活動がうまくいかない人」というのはこれよりも根が深いと感じています。まずは私が実際にあった事例で話しをさせていただきたいです。

 

1年前に遠隔地のため電話で相談に乗っていた女性がいました。20代後半で店舗の接客をしていた方でした。年収アップをしつつ、都会で働きたいから転職したい!という内容でした。この時点で短期視点だなと感じていて、自己分析をして中期視点でのキャリア設計をしました。それから5日後の面接前日にもう一度電話で転職理由を聞いたのですが、彼女が答えた転職理由が、

 

「年収アップをしつつ、都会で働きたい」でした。

 

案の定、面接は落ち、短絡的で思考が浅いというフィードバックを企業からいただきました。

 

再度、企業からのフィードバックを伝え、対策をしていったのですが、ありとあらゆる企業から「短絡的で思考が浅い」という内容でお見送りをいただきました。転職エージェントに連絡をして新しい求人を送ってもらっている最中に恐る恐る転職理由を聞いた所、背筋が凍る答えが返ってきました。

 

「年収は同じぐらいでもいいから、都会で働きたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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その時の私はこんな顔で唖然としていました。

 

あんなに対策したのに、まるで変化がない。 

対策した日にはしっかり答えられていたのに何故か時間が経つと元に戻ってしまいます。頭を悩ませながら、私は彼女のプライベートまで深く聞きました。そうすると

下記のような過ごし方をしていました(今回のブログ用に作成したものです)

  

 

睡眠以外で一人でいる時間がほとんどない、、、、

仕事や飲み会は常に誰かと話しているため、転職の事を考える時間がほとんどありませんでした。彼女からすると一人になってもやる事がなくつまらないため、基本誰かといるとの事でした。

 

このままではまずいと思い、私は彼女にお願いしたのは、

1日2時間だけカフェにこもってノートとペンだけで考える時間を作ってください

とお願いをしました。

 

そこから2ヶ月後内定を2社いただく事に成功しました。

 

彼女はお酒が大好きで毎日飲みに行き、一気飲みで泥酔してから家に帰り、すぐに睡眠というような生活でした。このような状況の方は、自身の思考する時間が極端に減っており、学生時代の一夜漬けのテストのように、対策をしても、整理する時間がないため、すぐ対策前の状態に戻ってしまいます。

 

実際にこういう方は一定数いて、極端に一人で思考する時間が少ないため、将来の事であったりとか、現在の自分が置かれている状況や、世の中について深く考える習慣が全くありません。そして、常に人といるせいか自身のコミュニケーション能力が高いと錯覚をしており、面接もなんとかなると思っています。

 

コミュニケーション能力の定義は複数ありますが意思疎通能力だと私は考えており、様々な人と意思疎通できるようになるのは思考の質が大事になってきます。質を担保するためには量も一定量必要なため、思考力がないとコミュニケーション能力があるとは言えないと私は考えています。

 

そのために、孤独な時間を思考にどれだけ割けるかが大事です。

 

今回の本題ですが、「最も転職活動がうまくいかない人」とは、

孤独な時間を有効活用できない人

だと私は感じています。

 

しかし、仕事頑張っていたり、結果が残っていたりするとそれでも転職活動はうまくいくと考える人もいると思います。しかし、孤独を有効活用できない人は思考の量が極端に少ないため、頑張る理由や結果が残った理由等もなく言われるがままにやった経験しかないケースが多いです。転職する前の会社に入社した理由も直感や人が良い、そこしか決まらなかったというのがほとんどです。自己認識もできていないため、私でもびっくりするぐらいの勘違いをしています。

 

彼女の場合は、仕事も接客ばかりで落ち着いて思考する時間が少ないのも原因として多く、この状態になる人は経験上、接客業の方が圧倒的に多いです(もちろん全員がそうだという訳ではありません)

 

孤独を有効活用できない人の過去を遡ると具体的なエピソードがあまり出てこなく、挫折や成功体験はないがただただ楽しそうという内容が多いです。今まであった方の共通点としては直感という言葉を多用しており、直感が働いた理由等は深く考えていませんでした。

 

孤独を有効活用できない人の改善方法ですが、

本人に自覚症状がないため、まずは危機感を感じていただかないと効果的な手立てがないと思っています。危機感を感じて焦りだすと、不安になり嫌でも一人で考える時間が増えるためです。あまり深く考えた事がないため、考える事が辛くなりやめてしまいますが、その度に危機感を感じさせてあげないとなりません。

実際に事例の方も一通り面接落ちた後に、私がかなり怒ったため相当危機感を感じ、カフェで2時間考えけたと思います。私の仕事の中でも本当につらい仕事で嫌われるのを覚悟で行います。

 

人は危機感を感じて続けるのは相当ストレスを感じるので、できれば感じないで生きていきたいと皆思います。しかし危機感はうまく付き合える事ができれば、自分を大きく高められるものだと思っているため、さぼり癖がある私は危機感をコントロールしてうまく仕事をしています。

 

次回は「危機感との付き合い方」という内容で話をさせていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

短期視点が抜け出せないのは今までの生き方が原因かも?

皆様、こんばんわ

 

本日は「短期視点が抜けだせない人」という内容でお話ししたいと思います。

以前のブログで「選択できる人」は中期視点を持っていると話しているのを皆さん覚えていますか?

 

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この中期視点の方と短期視点の方は何が違うのでしょうか?

 

私が思うのは、

スキル・経験に焦点が置かれているか?

の有無だと思っています。

 

中期視点の方は、自分のなりたい姿を設定しながら、そこに到達するためにどういうスキルや経験が必要かを考えています。この方達は、転職や就職をスキル・経験を得るための手段として捉えています。一方で短期視点の方は現状の苦しさから解放されたい、◯◯業界でやってみたい、この商品好き等と考えて転職・就職します。これは、転職や就職を目的として考えていますためです。

 

私が転職や就職の相談を聞いている時に必ず、「10年後どういう人やどういう事をしたいか?」を聞くようにしています。明確にこたえられなくても、イメージがつき、そのために何が必要か?を答えられる方は転職や就職を手段として捉える事が出来ている中期視点の方だと思います。

 

中途の方はだいたい肌感覚で6:4で短期視点の方が多い印象です。キャリアを積むと中期視点で考える方が多くなり、26歳〜32歳のキャリアに不安を覚える年代になると中期視点の割合が多くなると感じています。これは、結婚等のライフイベントがある事はもちろん仕事でも新卒ではわからなかったキャリアの差が見え始めたり、仕事をしていくうちにキャリアリテラシーが高くなっていくタイミングだからだと思っております。

 

しかし、時間が経ってもずっと「短期視点から抜け出せない人」もいます。その傾向を今までの相談者の事例から見てみると生き方に特徴があります。

それは、近道ばかりを考えている人が多いです。

過去に皆が努力している事を行わないで、近道をして結果をあげている経験があり、常に近道を探して効率的に生きてきた人達です。具体例であげると、宿題の写しや受験の得意科目だけでの受験、コネ入社やパパを作って簡単にお金を貢いで貰ったりとしていた方達が短期視点から抜け出せていないという印象でした。ある程度、効率的に生きるのを考えるのは非常に大切な事ですが、この方達は近道を繰り返し行ってきたせいで、スキルや経験の積み上げで考える事が出来なくなってしまっています。さらに今まで近道をしてきたせいで、地力をつける事も出来ておらず、近道がない場合何もできない人になってしまっています。

 

実は、私自身がまさに元々近道ばかりを考えている人でした。受験も得意科目だけで合格し、就職活動も攻略方法を早期に見つけてしまい、自己分析等が不十分なため社会人になってしまいました。その結果、社会人になってから近道のない仕事と直面した時、全く対応できずに本当に社会は辛いなと沈んでいました。何度も非常階段で泣いていました。しかし、そんな状態から今改善できたのは、自分が今までやってきた近道ばかり歩んできた事を認識して、自己否定できた事でした。

 

こんな事になったのは、全て自分が招いた事だと考え、今まで楽してきた分を取り返そうと危機感を持って土日の時間を教養の取得に時間をあてました。その結果、当時の自分では想像できなかった少しはマシな自分になったと思います。

 

もしも、このブログを見て、自分も短期視点で近道ばかりを考えている人と感じたら、一度振り返ってみてください。もしかしたらそこから危機感が生まれ、自身を変えるきっかけになるかもしれません。ダメな自分を見るというのは何よりも辛い事だと思いますが、それを認識して反省につなげれば、中期視点で自身のできる事をどんどん積み上げていけると思っています。

 

次回は「最も転職活動で上手くいかない人」を話したいと思います。

 

 

大切な社員が辞めていくのをもう少し自責で捉えてみませんか?

皆様、こんばんわ

 本日は「退職交渉時の上司の言葉」について話したいと思います。

何故、今回この内容で話しをするかというと、最近まで相談にのっていた方が退職を告げた時の上司の言葉があまりにも印象的だったからです。

 

相談者は住宅メーカーで営業をしていた方でした。その方の支店長が退職交渉時に言った印象的な言葉はこれです。

 

「もう退職の意思は固いよね!気付けなかった俺が悪いわ!」

 

この言葉を言える支店長を私は何気にすごい人だと思います。

何故ならば、その人が退職しようとしている事に気付けなかった自分が悪いと認識できているのです。

 

何がすごいの?と皆さん思われるかもしれませんが、転職活動を終えた退職は、本人の中でもう決めている事なんです。大変な転職活動をやり終えてから伝えるので、これは引き止める事がなかなか出来ません。こんな時に大抵の上司は退職を口にした退職者が悪い前提で話をしています。しかし、問題なのは休みや空き時間を使ってまで転職活動をしている部下の状態に気付けなかった直属の上司です。この方は自分に大きな非があるのを認識してそれを口に出せるのは立派だなと私は思っています。

 

自責になる事が出来ない上司達は、あの手この手で引き留めに入りますが、正直この時点でもうすでに遅いです。過去に聞いた引き留めの例を何個か紹介します。

 

ケース① 「実は君には新しいポジションをという話が上がっていたんだが、、、、」

これは多いです。退職を告げると突然浮上するポジション変更やキャリアアップの話。もちろん、この手の話は退職を言うまで全く聞いた事がなく、具体的な時期の話を聞くと、曖昧な返事が返ってきたりします。この話が出てくる時点で、上司は部下のコンディションが把握できていない事が確定されます。何故なら部下のコンディションがわかっているのであれば、事前に退職されないようにこの話が出ている事を直接的でもないにしても伝えるはずです。

 

ケース② 「一緒に働いている皆に対しての裏切りだ」

この言葉を発する時点で退職の件を自責に捉えられていない上司だと思います。こんな事を言ってまで引き留めたい人材もしくは人手ならば、何故事前に手を打たなかったのでしょうか。それは自身が退職者のコンディションを認識できていなかった事に他ならないです。そして、この発言をする方は普段から日常的に「詰める」を行っており、部下も本心をこの上司に出さなくなっています。これは誰が悪いのでしょうか。

 

ケース③ 「途中で諦めて逃げるのか?」

スラムダンクの安西先生を思い出しますが過去3ケースほどあった言葉です。この言葉を言う上司がいる会社もしくは部署は特徴があります。業績が悪く、すでに退職者が続出していて人材確保が難しくなっている組織であり、自分が頑張った事によって見える世界に全くワクワクしない組織。正直この言葉に関しては何を話せばいいかわかりません。ゴールは何?かわからないので途中なのかも諦めてるのかも逃げてるのかもわからない状態です。

 

ここまで、退職交渉時で言われるケースを何個か出しましたが私はただこういった上司を批判したいわけではなく、

辞めてほしくない人が辞めるのは「辞める理由を作ってしまう組織運営層」と「辞めたいと思っている事に気付けない直属の上司」の要因があり、自責の念をもっと持った方が良いという事です。

長く頑張って働いてくれた人を裏切り者や逃亡者にするのでなく、今までの組織のビジョンや戦略、人事設計等やマネジメント方法を自己否定し、アップデートしていってほしいと思います。そうする事によって、その会社は今話題となっているサイボウズ社のような優秀な人材が集まり、長く働ける会社、組織に成長すると思います。

 

まずは冒頭の住宅メーカーの支店長のように、自責にする事から始めていただきたいです。

 

次回は、「短期視点が抜けだせない人」という話をしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

そもそも企業に「安定」を要求する時点で間違っている。

皆様、こんばんは

 

前回の記事で「大手」=「安定」ではない事をお話したと思います。

 

nakatamint.hatenablog.com

 

 では、真の「安定」とはなんでしょう?

それは企業で安定するのでなく、「個人の能力」で安定するべきだと私は考えています。

 

今まで転職や就職等のキャリア支援をしてきて、たくさんの人とお話させていただきましたが、企業ではなく「個人」としてのスキル、信用力、人脈を築いてきた人は、色々な会社に欲しがってもらえ、個人の活動にスポンサーもつきやすく転職回数や年齢等の転職で一番見られる部分も関係なくなります。

そういう人達を私は「選択できる人」と呼んでいます。

「選択できる人」には共通点が何個かありますのでそれをお教えさせていただきたいと思います。

 

①中期視点で考えている

中期視点(10年後)でどうなっていたいかを考えている人が多いように感じます。短期視点で「現状からとりあえず解放されたい!」とか、「実績が無いけど面白そうだからとりあえすやりたい!」のような短期視点ではなく、中期視点の方は10年後こういう状況になっていたいから、今このスキルを身につけるために頑張るというような思考になります。長期視点までなってしまうと長いスパンになっているためスピード感が遅く行動に結びつかないのとテクノロジーが急速に進歩している現代では、時代の変化の影響がですぎてしまうため、長期視点での目標設定が難しいと思います。

 

②他の価値観にも触れている

現状の組織だけではなく、他の組織や別の世界に触れている人は、組織依存していなく、このスキルや知識が必要かを社会全体の状況と自身のなりたい姿をイメージしながらアップデートしていっています。組織外のコミニティを大事にしたり、副業をしている方は現状の組織との比較をする事ができるので、組織のよい所や欠点とかにいち早く気づいて中立的な視点を獲得します。歴史のある大手企業とかはまだ副業解禁が遅いため、こういう人が少ないのがまた組織依存の人を増やしていっていると感じています。

 

③自発的なチャレンジの量が多い

自分で決めた事にチャレンジして成功失敗している経験が多い人はスキルや人脈が高くなっていると感じます。ここで注意して欲しいのが組織に与えられたチャレンジではなく、自ら考え、自ら行動して、自ら振り返ったチャレンジです。上司に与えられたものや誘導させられたチャレンジではなく、自身のチャレンジです。そしてなんとなく成功、失敗ではなく、誰が見ても成功か失敗かわかる状態をたくさん経験する事が大事になってきます。

 

以上の3点は相談者から見た「選択できる人」の共通点です。皆さん、いかがでしたでしょうか。この要素を踏まえて20代をどのように過ごすかを考えていただけると私としても嬉しいです。

 

次回は実際に相談者の事例であった「退職交渉時の上司の言葉」についてお話させていただければと思います。

「大手」=「安定」ではない

 

 

安定しているので大手が良いです。

 

この内容は就活相談、転職相談の双方で良く話を聞きます。

だけど、「大手」=「安定」は必ずしも結びつかない。

 

東証2部に降格した東芝の子会社は来年3月までに300人を削減する方向です。

 

メガバンク各行は大規模な人員削減策を打ち出しており、みずほフィナンシャルグループでは1万9000人の人員が削減される予定です。

 

製薬会社大手の米メルクの日本法人でも全体の6%の従業員でも削減すると発表しています。

 

この大手会社以外にも私の所に相談にきている大手に勤めている方達は必ずしも安定した人生を歩んでいるとは言い難い状況です。むしろ、大手で20代で付加価値の低い仕事をさせられて、市場価値をあげられなかったため、苦しい状況になっている方もいます。

このような状況になっているのは企業の寿命が短くなっていると感じています。特にITの発達によって、小さな企業だけではなく、個人でさえPRが容易になっているため、昔は大手だからのアドバンテージがなくなってきていると感じます。しかも、大手の中には40代50代の上がりを決め込んだおじさん層ボリュームゾーンになっている会社も多く、既存の事業が新しいプレイヤーによって厳しい状況になり、新しい事業も企業に活力がないためとりあえずやった風で終わってしまいます。

 

転職者の話を聞くと、こういった大手企業には共通点があり、

20代後半30代前半の社員比率が圧倒的に低い

というのがあります。

 

あなたの会社・事業部でこの層がよく辞めているのであれば危機感を持った方がいいでしょう。

 

新卒の時に入社させた若手が20代後半になり、危機感を抱き成長企業やフリーランスになっていき、ダメではないが優秀ではない先のキャリアをあまり考えない層だけが残ります。

この状態は終身雇用・年功序列・退職金を長くからやっている企業達が多く必然的に大手が多くなります。

 

では、現代流の「安定」とは一体どうやって手に入れて行くのかはまた次回お話したいと思います。